CLASSIC TEAM LOTUS/RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2018

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RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2018

Photo:モビリティランド
さる11月17日、18日、鈴鹿サーキットで日本最大級のヒストリックカー・レース・イベント“RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2018”が開催されました。そこで開催された日本初のマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワン公式戦“Fusion Coin Masters Historic Formula 1 in Japan”に、クラシック・チーム・ロータスから5台のマシンが参戦。久保田克昭がレース1のポールポジションを獲得したほか、グレゴリー・ソーントンがレース1で優勝。さらにレース2ではソーントンと久保田が1-2フィニッシュを飾るなど、クラシック・チーム・ロータスが席捲する週末となりました。
Fusion Coin Masters Historic Formula One in Japan
Race1 2018年11月17日 ドライ 1周5807m×12周 出走21台
今回日本ラウンドにエントリーしたのは、シーズンオフということもありヨーロッパ・シリーズ、USAシリーズから集まった総勢22台。そのうちクラシック・チーム・ロータスからは久保田のロータス91を筆頭に、ロータス76、78、79、91の総勢5台がエントリーすることとなりました。
この鈴鹿に合わせて2012年のJAPAN LOTUS DAY以来、久々にクライブ・チャップマンも来日。まさにクラシック・チーム・ロータス・ワークス体制での参戦となりました。
また今回は2017年のヘッド・クラス・チャンピオンで今年のモナコ・ヒストリック・セリエFでも優勝したマイケル・ライオンズがヘスケス308Eで、今年のヘッド・クラスのチャンピオンでモナコのセリエGを制したニック・パドモアがフィッティパルディF5Aで参戦するなど、ヨーロッパのレギュラーシーズン並みのレベルの高い大会となりました。
プログラムは金曜に行われたプラクティスから始まったのですが、ここで1分57秒852のトップタイムを出したのは、今年のFIAマスターズF1フィッティパルディ・クラスのチャンピオンらしい堂々たる走りをみせたグレゴリー・ソーントン。一方2番手タイムとなった久保田は、コーナーでアンダー&オーバーが出る不安定な足回りと、シフトトラブルに悩まされる結果に。ハナシマレーシングとCTL連合軍で夜を徹しての修復作業が進められました。
迎えた土曜午前の予選は絶好の秋晴れ。開始直後から積極的にタイムアタックを図っていった久保田は、1分26秒263と唯一56秒台を記録しポールポジションを獲得。以下ソーントンが2位、3位にパドモア、4位に進境著しいマーチ761のヘンリー・フレッチャー、5位にライオンズと続きます。
ところが久保田のマシンは未だシフトが入らないトラブルが解決しておらず、再度チェックに。するとエンジンマウントの不具合であることが発覚(今シーズンの不調の原因はそこにあったのです!)し、急遽スタートまで2時間を切ったところでマシンをバラして修理する事態となりました。
Photo:淺井浩次
こうして土曜の午後4時にスタートしたレース1決勝ですが、久保田のマシンはまだ完調になっていらずフォーメーションラップを走っただけでリタイア。また予選でウォーレン・ブリックスのマクラーレンM29もリタイアとなったため結局20台でローリングスタートが切られることになります。
Photo:モビリティランド
昨年のデモレースと違い、20台のDFVサウンドが一気にストレートを駆け抜ける光景は圧巻。ソーントンを先頭に各車1コーナーへ殺到します。その後2周目にホアキン・フォルチ・ルシニョールのブラバムがストップしたことによるSCランがあったものの、再スタートも無難に決め、トップを独走。見事な総合優勝、ヘッド&ラウダ・クラス優勝を飾りました。
一方、ノングラウンドエフェクトのスチュアート&フィッティパルディ・クラスは、パドモアがライオンズの追撃を振り切り優勝。FIAマスターズの両クラスのチャンピオンがそれぞれ優勝を飾るという結果となったのです。
こうしてレース1を惜しい形で落とすこととなった久保田ですが、これまで久保田の感じていた違和感がマシンに起因するものだったことは証明されたうえ、あのまま走り続けていたら、より深刻なダメージを与える可能性も高かったことを考えると、結果的には賢明な判断だったといえるかもしれません。
Fusion Coin Masters Historic Formula One in Japan
Race1 2018年11月18日 ドライ 1周5807m×12周 出走19台
Photo:モビリティランド
土曜の夜遅くまで再びマシンをバラして入念に修復した久保田の91。レース2のグリッドは前日の結果を反映するため、後方18番グリッドからのスタートとなってしまいました。
しかしながら午前中の試走でマシンが本来のポテンシャルを取り戻していたことを確認した久保田は「さすがにトップに追いつくのは難しいかもしれないけれど、1台でも多く抜いて表彰台を目指したい」と意気込みを語ります。
レース1で好走をみせたライオンズのマシンがトラブルで不出走となり、19台での出走となったレース2の決勝は日曜の14時50分にスタート。マスターズのルールで上位8台のみリバースグリッドとなるため、ポールポジションはアンドリュー・ビューモントのロータス76が獲得。レース1優勝のソーントンは6番グリッドからのスタートとなりました。
「レース1で勝てたのは嬉しい。レース2は後方からだから、難しいね。誰か僕のクルマにミサイルをつけてくれないか?」とジョークを飛ばしていたソーントンは、5番手スタートのパドモアとともにオープニングラップからジャンプアップし、虎視眈々とトップを狙います。そして久保田も1周目で早くも12位に浮上。完調になったマシンで次々と前車をパスします。
すると2周目のデグナー出口でビューモントがスピン。幸いどこにもブツけずにすみましたがコース上で止まってしまったためSCランとなりました。
Photo:モビリティランド
そして再スタート。ここでソーントンは2番手に、久保田も6番手(!)にジャンプアップ。先頭にたったパドモアのフィッティパルディを追います。しかしパドモアはギヤトラブルを抱えておりその後リタイア。パドモアを抜いたソーントンが57秒台を連発し、リードを広げていきます。一方の久保田も57秒台を連発し2位に浮上。このまま1-2でゴールか? と思われた最終ラップの最終コーナーでソーントンにガス欠の症状が出てペースダウン。なんと久保田をわずか0.6秒差で抑えての2連勝となりました。
Photo:淺井浩次
惜しくも表彰台の中央には届きませんでしたが、最後尾からの追い上げをみせた久保田の走りには1万7000人の観衆も大興奮。これまで本HPでもレポートしてきた“本場のヒストリックF1の面白さ”を多くの皆さんにお届けできたのではないかと思っています。
Photo:モビリティランド
表彰式では、プレゼンターを務めたF1ワールドチャンピオンで、元チーム・ロータスのエースドライバーでもあったミカ・ハッキネンからトロフィーを授与された久保田とソーントン。この調子でいけば来シーズンのさらなる活躍も期待できそうです。皆さん応援ありがとうございました。
Photo:淺井浩次
【No.12 1982 Lotus 91 Head Class】
Gregory Thornton
Race1:1st(Class 1st)/Race2: 1st(Class 1st)
Photo:モビリティランド
【No.2 1982 Lotus 91 Head Class】
Katsuaki Kubota
Race1:DNF(Class--)/Race2: 2nd (Class 2nd)
Photo:モビリティランド
【No.5 1978 Lotus 79 Head Class】
Lee Mowles
Race1:9th (Class 4th)/Race2: 7th (Class 6th)
【No.76 1974 Lotus 76 Fittipaldi Class】
Andrew Beaumont
Race1:8th (Class 5th)/Race2: 15th (Class 5th)
【No.6 1977 Lotus 78 Head Class】
Takuzo Kaneko
Race1:16th (Class 8th)/Race2: 13th (Class 9th)
RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2018 Fusion Coin Masters Historic Formula One in Japan
※Stewart&Fittipaldiクラス、Head&Laudaクラスはそれぞれ統合となります。
Result レース1
2018年11月17日 ドライ 1周5807m×12周
順位 No. ドライバー マシン クラス タイム
1 12 G.ソーントン ロータス91 Head 12 26:27.187
2 1 N.パドモア フィッティパルディF5A Fittipaldi 12 26:32.981
2 24 M.ライオンズ ヘスケス308E Fittipaldi 12 26:36.964
4 34 H.フレッチャー マーチ761 Fittipaldi 12 26:48.669
5 27 C.ニアバーグ ウィリアムズFW07B Head 12 27:04.257
6 43 S.ロマック ティレル012 Lauda 12 27:09.229
7 52 R.メイドン LEC CRP1 Fittipaldi 12 27:22.982
8 76 A.ビューモント ロータス76 Fittipaldi 12 27:24.942
9 5 L.モウルス ロータス79 Head 12 27:26.709
10 18 C.ファレル マーチ821 Head 12 27:31.894
11 37 C.ダンサブル ウィリアムズFW07C Head 12 27:33.427
12 10 S.クック マーチ721G Stewart 12 27:57.507
13 28 D.モケット ペンスキーPC4 Fittipaldi 12 28:22.439
14 17 C.ワーナー シャドウDN9 Head 12 28:32.644
15 30 D.ベーカー マクラーレンM23 Fittipaldi 11 25:37.372
16 6 兼子卓三 ロータス78 Head 11 26:50.659
17 92 P.タッタソール エンサインMN179 Head 11 28:08.322
DNF 20 小嶋禎一 ウルフWR1 Fittipaldi 6 15:32.487
DNF 9 N.コリバス マーチ741 Fittipaldi 5 13:06.922
DNF 4 J.フォルチ・ルショニール ブラバムBT49C Head 1 2:05.773
DNF 2 久保田克昭 ロータス91 Head 1 17:28.958
DNS 78 W.ブリックス マクラーレンM29C Head -- --
P.P. 久保田克昭 ロータス91 Head 1.56.263
F.L. G.ソーントン ロータス91 Head 1.57.560
Result レース2
2018年11月18日ドライ 1周5807m×12周
順位 No. ドライバー マシン クラス タイム
1 12 G.ソーントン ロータス91 Head 12 25:25.938
2 2 久保田克昭 ロータス91 Head 12 25:26.562
3 34 H.フレッチャー マーチ761 Fittipaldi 12 25:46.930
4 27 C.ニアバーグ ウィリアムズFW07B Head 12 26:01.245
5 43 S.ロマック ティレル012 Lauda 12 26:06.478
6 4 J.フォルチ・ルシニョール ブラバムBT49C Head 12 26:06.655
7 5 L.モウルス ロータス79 Head 12 26:12.458
8 30 D.ベーカー マクラーレンM23 Fittipaldi 12 26:22.873
9 18 C.ファレル マーチ821 Head 12 26:31.097
10 10 S.クック マーチ721G Stewart 12 26:54.966
11 92 P.タッタソール エンサインMN179 Head 12 27:23.528
12 28 D.モケット ペンスキーPC4 Fittipaldi 12 27:23.686
13 6 兼子卓三 ロータス78 Head 11 25:31.923
14 17 C.ワーナー シャドウDN9 Head 11 25:35.950
15 76 A.ビューモント ロータス76 Fittipaldi 11 26:44.384
DNF 1 N.パドモア フィッティパルディF5A Fittipaldi 7 16:33.659
DNF 37 C.ダンサブル ウィリアムズFW07C Head 2 4:29.905
DNF 5 N.コリバス LEC CRP1 Fittipaldi 1 2:21.235
DNS 20 小嶋禎一 ウルフWR1 Fittipaldi -- --
DNS 78 W.ブリックス マクラーレンM29C Head -- --
P.P. A.ビューモント ロータス76 Fittipaldi --
F.L. G.ソーントン ロータス91 Head 1.57.560
※レース2のP.P.はリバースグリッド
※No.5はR.メイドンからN.コリバスにドライバー変更
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