CLASSIC TEAM LOTUS/11a Grand Prix Monaco Historique 2018

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11a Grand Prix Monaco Historique 2018
モンテカルロ市街地コース 2018年5月11~13日

2年に一度、F1モナコ・グランプリとまったく同じコースを使用して行われる究極のヒストリックカー・レース“モナコ・ヒストリック・グランプリ”。2014年のセリエEウィナーである久保田克昭は今回も愛機ロータス72とともにセリエEにエントリー。また、この週末のモナコには、久保田を含めクラシック・チーム・ロータスから、合計13台ものマシンが各カテゴリーにエントリーしました。では、早速各クラスの模様をお伝えしていきます!
Serie E 1966-1972
久保田克昭、自己ベストを更新するもリタイア
1966年から72年までの3リッターF1を対象としたセリエEには26台がエントリー。久保田の他には、前回のレースで圧倒的な速さを誇ったスチュアート・ホールのマクラーレンM19Aを筆頭に、このクラスで常勝を誇ったダンカン・デイトンのブラバムBT33、元F1ドライバーのパオロ・バリラのフェラーリ312B、“ヒストリック・モナコ・マイスター”マイケル・ライオンのサーティースTS9など強豪ぞろい。さらに今回は日本のSUPER GTでも活躍した現役ドライバーのビョルン・ウィルドハイム(国際F3000やジャガーF1テストドライバーとしてもモナコを経験済み)も参戦。またCTLからはクリス・マックアリスターがロータス49を、レッドブルF1のエイドリアン・ニューイがCTLでレストアしたロータス49Bを持ち込むなど、いつも以上にレベルの高い戦いとなりました。
よって金曜のプラクティスからタイム争いは白熱。36秒台で刻々とタイムが更新されるなか、久保田が1分35秒963を記録してトップに立ちます。ところがフロントのインボードブレーキが過熱するという、72固有のトラブルが出てしまった久保田は1コーナーでコースアウトしてしまいます。一方コース上ではホールが他を2秒以上引き離す1分33秒台を叩きだしてトップに浮上。久保田は2番手。以下ウィルドハイム、マックス・スミス・ヒリアードのサーティースTS9B、ライオン、ダンカンと続きます。
心配された久保田のマシンはフロントウイングが曲がったのみで、夜を徹して修復完了。土曜の予選を迎えました。天候もよく、絶好の条件が整った予選は、クリアラップがなかなか取れない中で各車続々とタイムアップ。久保田も34秒台に突入し、トップを争います。そしてこれから! という時にヒリアードのサーティースがタバコ・コーナーでクラッシュ赤旗。さらに再開後にウィルドハイムがコース全周にわたりオイルを撒いてしまいまたも中断。結局そこで予選も中止となってしまいました。久保田は最終的に4番手。しかしながら14年に自身が出したポールポジションのタイムを上回る1分34秒948を記録したうえ、トップのウィルドハイムより0.588しか遅れていないという、手応えのある予選になりました。
迎えた決勝レース。天気予報では雨が心配されていましたが、なんとか降らずにドライのままのスタートとなりました。今年のモナコは台数が多いため、このセリエE以降のクラスはすべてローリング式のスタートとなります。久保田の前にいるのはヒリアードのサーティース。後ろにはバリラのフェラーリが控えています。
綺麗なスタートを切った各車は、ポジションキープのままレースを進行。ウィルドハイムが巧みなブロックでホールを押さえ込み、久保田まで上位4台がダンゴ状態での走行となりました。
途中、セーフティーカーランとなり、レース再開! となったところで久保田の前を走るヒリアードがカジノ前コーナーで単独スピン。背後にいた久保田もあわやという瞬間でしたが「ふと左にスペースがあるのを見つけて、切り抜けた」という見事な回避でクリア。3番手に上がり、ホールとウィルドハイムを追いかけます。
ところがゴールまであと2周となった10周目のストレートで破損した小さなパーツがスロットルに挟まり、アクセルが開きっぱなしになるという不運なトラブルが発生。久保田の冷静な判断で大事故には至りませんでしたが、1コーナーでコースアウト、リタイアとなってしまいました。
しかしながらレース中に1分34秒400という自己最高タイムを記録した久保田。これは優勝したウィルドハイムのベストから、0.04秒しか遅れていないという素晴らしいものでした。
「結果はともかく、この状況で自己ベストを更新できたのは自分のドライビングも、マシンの方向も間違っていなかったんだというのが、確認できてとても満足です。次回のモナコに向けてまた新たな課題ができました!応援ありがとうございました」
結局レースはウィルドハイム、ホールの順でゴール。3番手にはしぶとく走りきったライオンが入りました。
Serie E Result
順位 No. ドライバー マシン タイム
1 21 ビョルン・ウィルドハイム マーチ711 12 20:09.785
2 15 スチュアート・ホール マクラーレンM19A 12 20:10.174
3 1 マイケル・ライオン サーティースTS9 12 20:25.679
4 7 チャールズ・ニアバーグ ブラバムBT33 12 20:41.145
5 27 デイヴィッド・ショウ マーチ721 12 20:41.734
6 19 ホアキン・フォルチ マクラーレンM19C 12 20:43.177
11th Adrian Newey Lotus 49B
16th Chris Mac Allister Lotus 49
Ret Katsuaki Kubota Lotus 72
Serie G 1977-1980
初開催のウイングカー・クラスにCTLから3台出場!
今回のモナコ・ヒストリックの目玉のひとつが、1977年から80年のF1マシンを対象としたセリエG。これまで長らくモナコでは安全性の問題もあり、ウイングカーが禁止されてきましたが、ついに解禁となりました。CTLからは、マスターズにも参戦中のスティーブ・ブルックスのロータス81、そしてアンドリュー・ビューモントのロータス81。さらに日本から初参加となるTakuzo Kanekoのロータス78の3台がエントリー。さらにイタリアのマンフレード・ロッシがロータス80を持ち込んで、4台のロータスF1が走ることとなりました。
残念ながらロータス78は予選でクラッシュを喫し決勝はDNS。ポールポジションを獲得したのは元プロドライバーのマーティン・オコネルがドライブするATS D4でしたが、ほかにもマイケル・ライオンのヘスケス308E、ジョーダン・グロゴールと、ニッキー・パストレッリ(元ジョーダンF1のテストドライバー)のアロウズA3、ニック・パドモアのシャドウ DN9など強豪が揃います。
昼に降り出した雨の影響でウエットとなったレースは、オコネルの独走状態。しかしながら途中から乾きだした路面で2位以下は大混戦となり、オコネル、パドモア、グロゴールの順でゴールとなりました。ちなみにロッシのロータス80は6位。ブルックスの81は7位、ビューモントの81も11で完走しています。
Serie G Result
順位 No. ドライバー マシン タイム
1 8 マーティン・オコネル ATS D4 18 32:03.138
2 34 ニック・パドモア シャドウ DN9 18 32:05.706
3 30 ジョーダン・グロゴール アロウズA3 18 32:05.963
4 24 マイケル・ライオン ヘスケス308E 18 32:42.875
5 17 ジェイミー・コンステーブル シャドウDN8 18 32:56.390
6 1 マンフレード・ロッシ ロータス80 18 32:56.826
7th Steve Brooks Lotus 81
11th Andrew Beaumont Lotus 81
DNS Takuzo Kaneko Lotus 78
Serie F 1973-1976
大雨のレースながらCTL勢が大健闘
前回は久保田のマーチ761と、元F1ドライバーのアレックス・カフィの乗るエンサインN176とのトップ争いで大いに盛り上がったセリエF。今回もアレックス・カフィを筆頭に、WECでペスカロロのLMP1をドライブした経験もあるスチュアート・ホールのマクラーレンM23、マイケル・ライオンのM26など33台のマシンが参加する盛況ぶりとなりました。CTLからはマスターズで大活躍中のグレッグ・ソーントンのロータス77、そしてアンドリュー・ビューモントのロータス76、ジョン・イングレシスのロータス72Eの3台がエントリー。さらにマックス・スミス・ヒリアードのロータス77も参戦していました。
予選ではホールが意地を見せ1分31秒796と、他を2秒以上引き離すタイムでポールを奪取。以下ライオン、カフィと続きます。迎えた決勝はヘビーウエットの中で行われ、1周目でトップに立ったライオンのM26が、カフィとホールを従える展開に。その後もライオンとカフィとの熾烈なバトルが展開されましたが、カフィのマシンがサスペンショントラブルによりシケインでスピンしたことで決着。ライオンが嬉しい勝利を飾っています。CTL勢もこの荒れたコンディションの中で健闘し、ソーントンの77が7位、ビューモントの76が9位とシングルフィニッシュ。イングレスの72Eも11位でゴールしました。
Serie F Result
順位 No. ドライバー マシン タイム
1 7 マイケル・ライオン マクラーレンM26 18 34:38.567
2 8 スチュアート・ホール マクラーレンM23 8 34:47.914
3 11 マルコ・ワーナー フェラーリ312B3 18 34:48.483
4 20 アンドリュー・ハッドン ヘスケス308C 12 35:52.395
5 36 ジョーダン・グロゴール マキF101C 18 36:17.436
6 12 マキシミリアン・ワーナー フェラーリ312B3 17 35:03.427
7th Gregory Thornton Lotus 77
9th Andrew Beaumont Lotus 76
11th John Inglessis Lotus 72E
Serie D 1961-1965
アンディ&ロータス25が脅威の4連覇を達成!
1961年から65年までの1.5リッターF1マシンで競われるセリエD。その注目はなんといっても、これまで3連覇中のCTLのエース、アンディ・ミドルハーストとロータス25が連勝記録を伸ばすのか? ライバル、ジョー・コルサッコのフェラーリ1512が一矢を報いるのか? はたまた新たな刺客が現れるのか? にありました。迎えた予選はミドルハーストがひとり1分48秒550というタイムを記録してポールポジションを獲得。2位はコルサッコのフェラーリ。CTL勢ではアンドリュー・ビューモントの24が6位、ダン・コリンズの21が7位、そしてリー・モウルの18が10位と、参加したすべてのマシンがトップ10内に食い込みました。
快晴のもとで行われた決勝では、ミドルハーストが見事なスタートを決めてホールショット。コルサッコのフェラーリも1分48秒873というファステストラップを刻みながら、すぐ背後につけてチャンスを狙いますが、一瞬のスキも見せなかったミドルハーストが、最終ラップまで見事に抑えきり前人未到のモナコ4連覇を達成しました。さらにビューモントが5位、コリンズが6位、モウルが8位と全員シングルフィニッシュを達成。CTLメンバーのレベルの高さを証明してくれました。
Serie D Result
順位 No. ドライバー マシン タイム
1 9 アンディ・ミドルハースト ロータス25 10 18:20.139
2 5 ジョー・コルサッコ フェラーリ1512 10 18:20.747
3 4 ジェイムズ・キング ブラバムBT7 10 18:42.300
4 16 チャールズ・ニアバーグ ブラバムBT11 10 18:45.649
5 27 アンドリュー・ビューモント ロータス24 10 19:36.388
6 10 ダン・コリンズ ロータス21 10 19:36.589
Winner Andy Middlehurst Lotus 25
5th Andrew Beaumont Lotus 24
6th Dan Collins Lotus 21
8th Lee Mowle Lotus 18
Serie B Pre 1961
フォルチのロータス16が表彰台に!
1961年以前のフロントエンジンF1&F2を対象としたセリエBもまた、レベルの高いコンペティションが繰り広げられるカテゴリーとして知られている。このレースでポールポジションを獲得したのはニック・パドモアのロータス16。CTLからエントリーするスペインのホアキン・フォルチの16も4位という好位置につけた。そして決勝はトニー・ウッドのテックメック・マセラティ、ジュリアン・ブロンソンのスカラブF1を含めての4つ巴の争いになるのだが、ブロンソンとパドモアがスライングスタートでペナルティ。最終的にウッドのマセラティがトップでチェッカーを受け、2位がパドモア。3位にはフォルチの16が嬉しい初表彰台を獲得した。
Serie B Result
順位 No. ドライバー マシン タイム
1 48 トニー・ウッド テックメック・マセラティF415 9 17:39.995
2 30 ニック・パドモア ロータス16 9 17:45.957
3 34 ホアキン・フォルチ・ルシニョール ロータス16 9 17:56.403
4 50 ジュリアン・ブロンソン スカラブF1 9 17:57.580
5 42 ギレルモ・フィエロ・エレータ マセラティ250F 9 18:34.057
6 28 マックス・スミス・ヒリアード ロータス16 9 18:55.022
3rd Joaquin Folch-Rusinol Lotus 16
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