Photo:Masters Historic Racing
いよいよFIAマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワンの2018年シーズンがスタートし、4月20日から22日にイタリア・イモラのエンツォ・エ・ディノ・フェラーリ・サーキットで開幕ラウンドが行われました。
今シーズンの久保田は、新たに手に入れた愛機ロータス91とともに参戦。オーバーオール・ウィンを狙います。ちなみに久保田の91はシャシーナンバー91/7で、1982年にナイジェル・マンセルがレースカーとして使用していた個体そのもの。その年のブラジルGPで3位、モナコGPで4位に入賞した経歴をもっています。
今回のイモラには、昨年のチャンピオンであるマイケル・ライオンズは出場しませんでしたが、それでも各クラス合わせて25台のマシンがエントリー。レース1のポールポジションを獲得したのは、ATS D4を駆る英国F3参戦経験をもつプロドライバー、マーティン・オコネルで、久保田は総合5番手となりました。またクラシック・チーム・ロータスからはそのほかにも、グレッグ・ソーントンのロータス77をはじめ、78、2台の81と4台のマシンがエントリー。さらに地元イタリアからも80(!)が参戦するなど、賑やかな陣容となりました。
そして迎えた21日のレース1決勝。久保田は序盤に4位へジャンプアップし、トップを伺いますが、ギヤトラブルが出てしまいピットイン。応急処置をして復帰するも10周目にコースアウト、リタイアとなってしまいました。
また日曜のレース2ではレース前に元F1ドライバーのピエルルイジ・マルティニが久保田を表敬訪問。リヴァッツァの攻略法を直接伝授してもらいました。
しかし、後方からの追い上げが期待されたレース2でも、マシンセッティングが煮詰まっていなかったこともありスピンアウト。2戦続けてのリタイアに終わっています。
このようにレースで結果を残すことはできませんでしたが、これまでの78とは比べものにならないシャシーの剛性感とダウンフォースの量をもつ91のポテンシャルは高く、久保田自身も手応えを感じている様子。「今回は上手くいきませんでしたが、次回のブランズハッチではリベンジしたいと思っています!」と力強く答えています。
また、イモラではレースの合間に5月1日で24回目の命日を迎えるアイルトン・セナのモニュメントを訪問。偉大なるチャンピオンに祈りを捧げてきました。
そのほか、マスターズが行われた“イモラ・モーター・レジェンド・フェスティバル”では、55年前のノンタイトル戦、 IV グラン・プリモ・チッタ・ディ・イモラでロータス25に乗ったジム・クラークが優勝したのを記念したセレモニーや、1985年にロータス97Tでエリオ・デ・アンジェリスが優勝したセレモニーが行われるなど、ロータス・ファンにとっても盛りだくさんの週末となりました。
さらに来る5月10日からはモナコ市街地コースを舞台にした2年に一度の祭典、モナコ・ヒストリックGPが開幕。久保田は1972年までのF1マシンで競われるセリエEにロータス72で出場し、2014年以来の優勝を狙います。
応援宜しくお願いします!
第11回 モナコ・ヒストリック・グランプリ
日程 |
2018年5月10日~2018年5月12日 |
参戦マシン |
ロータス72(セリエ E) |